高齢者治療・有病者治療

高齢者治療・有病者治療

お口とアンチエイジングの関係は?

■認知症予防
しっかり噛んで食べると、その刺激が脳に伝わり認知症を予防できるとされており、また分泌されるだ液には上皮成長因子や神経成長因子など、脳の若さを保つ物質が含まれていることが報告されています。

 

■姿勢の崩れ予防
噛む力が弱まると全身の筋力が低下、または左右の噛み合せのバランスが崩れることによって、全身の骨格のバランスも崩れてきます。

 

■口臭予防
口臭の原因として、副鼻腔炎・糖尿病・胃潰瘍などの全身的な要因と、歯周疾患・むし歯などの局所的な要因があります。

 

■メタボリックシンドローム予防
メタボリックシンドロームを放置したままにしておくと「動脈硬化」を起こすと言われています。メタボリックシンドロームの要因として肥満があり、肥満判定の基準が高い人ほど歯周病のリスクが高いという報告もあります。
このように肥満は歯周病になんらかの形で影響を与えていると考えられます。
肥満に対してはしっかり噛むと満腹中枢が刺激され摂食行動を抑制する働きがあります。
しっかり噛むことは大事ですね。

 

■酸化ストレス予防
体内で、活性化した酸素が、人体に有害な酸化反応を引きおこし、悪影響を及ぼすことを酸化ストレスと言います。
酸化ストレスの要因としてタバコやアルコールなどがありますが、人間関係や仕事の精神的ストレスなどの影響によっても産生されます。
口の中にコンプレックス(銀歯・口臭・歯並びなど)があると、人と喋るのが恥ずかしくなったり思いっきり笑えないなどストレスになってしまいます。

 

■食にも工夫を…
口の中を健康にするのはアンチエイジングに効果的と言われていますが、おいしいものを食べるのも喜びでありアンチエイジングだと思います。
当院ではその「食」についてもアドバイスをいたしております。


入れ歯治療について

オーラルフレイル(口腔機能の衰え)とは、「口腔機能の軽微な低下や食の偏りなどを含み、身体の衰え(フレイル)の一つ」と、定義されています。超高齢化社会になった先進国では、フレイルへの対応が重要な問題になっております。なかでも義歯装着高齢者では、摂食・嚥下機能と義歯の関係が重要視されています。

使いやすい義歯(入れ歯)に出会うため

 

歯を失ってしまったときに行う治療といえば義歯(入れ歯)です。できることなら入れたくない、でも入れなければ生活に支障が出てしまう……と考える方は多いのではないでしょうか。
「できるだけ入れたくない」と入れ歯を避けてしまうのは、こんなイメージがあるからです。

 

■痛くて噛めない

■固いものが噛めない

■違和感がある

■着け心地が良くない

 

しかし、それは昔の話。今では入れ歯の技術は大きく進歩しています。口内をしっかりと検査して治療計画を立て吟味を重ねて作成すれば、驚くほどにフィットするいい入れ歯が手に入るのです。しっかり噛んで、おいしく食べる毎日のために、うつみ歯科医院では患者様にぴったりの入れ歯をお作りしています。

 

自費診療

 

メリット

材料に制限がないため、見た目が美しく装着時の違和感がないものを作ることができる。

デメリット

保険が適用されないため、費用が高くなる。

◾️ノンクラスプデンチャー◾️

ノンクラスプデンチャーとは、金属製のバネ(クラスプ)を使用しない入れ歯のことです。
バネを無くし、歯肉に近い素材を使用する事により、周囲から入れ歯だと気付かれにくくなります。

 

◾️磁性アタッチメント◾️

磁石を利用して固定する入れ歯で、歯根が残っている場合に用います。残っている歯根と入れ歯のなかに小さな磁石を入れ、磁力の力で固定させます。バネを使わないので着脱も簡単で、審美性も優れています。支えとなる歯へのダメージが少ないという特徴も見逃せません。

 

CAD/CAMとは

CAD/CAMとは、コンピュータ上で設計し、コンピュータの制御によって加工製造を行う技術のことをいいます。
平成26年度の診療報酬改定により、先進医療において臨床が行われていた「歯科用CAD/CAMシステムを用いた歯冠補綴」が保険適用されるようになりました。
ただし、適用される部位は小臼歯の冠に限られます。材料はCAD/CAM用ハイブリッドレジンブロックです。


ドライマウス(口腔乾燥症)

お口の中、乾燥していませんか!?

ドライマウスとは、だ液が少なくなることで口腔が乾燥してしまう症状を指しており、特に40代以降の女性に多いとされている病気です。原因として挙げられるのは、薬(抗うつ薬・抗不安薬・向精神薬など)の副作用やストレス、年齢や更年期障害など。薬の副作用では花粉症の薬によるものが多く見られます。
ここではドライマウスによって引き起こされる症状と治療法についてご紹介します。

 

症状

虫歯・歯周病
ドライマウスになると、だ液による殺菌が行われないため、虫歯や歯周病にかかりやすくなってしまいます。
口内炎
だ液による殺菌作用がなくなる為、口内炎にかかりやすくなり、喋りにくくなったりします。
舌がヒリヒリする
だ液が少なくなることで口内が乾燥しますので、舌がヒリヒリすることがあります。
入れ歯による痛み
だ液が少なくなることで入れ歯がすれて、痛みを感じるようになります。
口臭がする
だ液による洗浄作用がなくなるため、口臭が出やすくなります。
また、口が渇くからといって頻繁にうがいをする方も多いようですが、あまりお勧めできません。うがいをすることで、だ液が流れてしまうため口の渇きを促進してしまいます。

治療方法

だ液と同様の働きを持ったジェルを口腔に塗布することで、ドライマウスの症状を抑えます。ジェルは持続性が高いため、食事の際にも不便に感じることがありません。
ご自宅でのケア用品もご用意していますので、まずはご相談ください。

 


顎関節症について

顎関節症とは、「顎(あご)が痛い」「顎がカクカク音が鳴る」などの症状のことをさします。
ひどい顎関節症となると、「肩こり」「腰痛」などの症状が出ることもあります。
ただ、一概に「肩こり」「腰痛」の原因が顎関節症によるものとは言い切れないので、
まずはドクターにご相談されることをおススメします。

 

OFP(口腔顔面痛)とは?

口腔顔面部、頚部には、顎関節症と非常に類似した疼痛を生じる病気があり、それらを称してOFPという用語が用いられています。顎関節症もOFPの一分野に分類されます。
歯や顎以外の原因で口腔内に痛みが発現することもあります。

 

TCH(上下歯列接触癖)とは?

本来、生理的な上下歯列接触は会話、咀嚼、嚥下の時に瞬間的に起こるだけです。
それが軽い接触では疲労に気づかず、そのまま接触し続け、長時間続いた後に疲労しきった形で気づくようになります。
心理的あるいは身体的緊張が増すと歯列接触時間が長くなります。どこかで耐久力の低下と歯列接触による負担増加が交差する事になり、その後は歯列接疲れよりさまざまな症状(慢性咬合痛、歯周病の悪化etc)が現れる可能性が高まります。